鉄道ファンにとっては実に悲しいニュース。
“寝台特急「ブルートレイン」2015年度末までに全面廃止の方向に”
年々その数を減らしてきた寝台特急ブルートレイン。
登場時は走るホテルと言われ、後には”ブルトレブーム”なんて言葉も生まれました。
ところが交通機関の発達に伴いその重要は減り、西へと向かうブルートレインは
今から4年前のダイヤ改正とともに全て無くなりました。
現在、残されたいわゆる本当のブルートレイン(車体がブルー塗装で帯が入ったもの)は
上野から北へと向かう「北斗星」そして「あけぼの」。
個人的には「あけぼの」のあの飾らない編成に淡々と定期運行を行っている感じの方が好きです。
僕は物心ついたときから、鉄道が大好きでした。
そんな僕のことを想ってか父は、
幼少時代の夏休み、母の実家である鹿児島に行くときには決ってブルートレインの
手配をしてくれました。
はやぶさ、富士、あさかぜ、さくら に みずほ
色々乗ったなぁ。。
大げさじゃなく「夏休み = ブルトレ」だった気がします。
そんな思い出の列車が今姿を消そうとしています。
旅は早ければイイってもんじゃない。
ガタンゴトンと揺られながら一夜をかけて目的地へと行く。
その夜でしか話せないことがあって、その夜でしか見れない景色がある。
いつしかレールの継ぎ目が奏でるその音は子守唄へと変わり
窓からの陽射しで目を覚ませば、
続いているような続いていないような風景が僕を迎えてくれた。
「ブルートレイン」は移動手段ではなく「1つの世界」だった。
少なくとも僕にとってはそうでした。
そんな世界が無くなろうとしている。
本当に悲しいことです。
写真は今から21年前、みずほに乗車したときのもの。
当時、僕は小学4年生、乗務員室にて車掌さんと。
ブルートレイン、乗りたいな。